今週のメッセージ 2004.1.4

アブラハムの子ダビデの子、イエス・キリスト

新年明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。

私事になりますが、一クリスチャンとして1年がかりで聖書全巻を通読することを習慣としています。

ついては、いつからスタートするかというと、1月元旦ではなく、教会暦の待降節第1主日(日曜日)からです。教会暦については1ヵ月ほど前にも触れましたが、昨年は11月30日が新しいめぐりのはじめでした。

読むペースは、基本的に旧約聖書2章、新約聖書1章、です。もう1ヵ月余り経ちましたので、現在、旧約聖書は「出エジプト記」、新約聖書は「マルコによる福音書」に入っています。

ところで、新約聖書も最初は「アブラハムの子ダビデの子、イエス・キリストの系図」(マタイ1:1)で始まります。聖書を読み始めた最初の頃は、新約聖書の初めのイエス・キリストの系図は、ただわけのわからない人の名前が羅列されていて、無味乾燥に思え閉口しました。

しかし今は違います。アブラハムは、旧約聖書の最初の書「創世記」の中に出て来る人物ですが、神さまは彼に関し、「祝福の源」となること、「地上の氏族はすべて/あなたによって祝福に入る」こと、を約束されました。そして、「アブラハムの子...、イエス・キリスト」の系図とは、実にイエス・キリストこそ、神があのアブラハムに対してなさった約束の実現に他ならない、と告げているのです。約2千年の時間的隔たりなどものともせず、主イエスは「祝福の源」となられるべく、また、地上の氏族はすべて、アブラハムによって祝福に入ることが出来るようになるべく、来臨されたと言うのです。歴史を貫いて働かれる神さまの存在を感じます。