今週のメッセージ 2004.2.29

神が共におられる

 

もうだいぶ前のことになりますが、「十戒」という映画をみたことがあります。チャールトン・ヘストンがモーセに扮し、ユール・ブリンナーがエジプト王を演じていました。モーセに率いられたイスラエルの民が、神の奇跡によって水が分かれ、乾いた地が現われた紅海を渡るシーンは、今でも印象深く思い出されます。

そのモーセが、イスラエルの民をエジプトから脱出させるに先立ち、神が彼をリーダーとして召した時のことです。モ−セはあまりの大役に尻込みし、固辞するためになんだかんだと言い訳をしました。“わたしは何者でしょう。そんな大役など到底...”“お前を使わした神の名は何だと問われたら、何と答えたら...”“神がお前の所になど現われるはずがないと信用されないでしょう”“わたしは口下手です”“誰か他の人を...”といった具合に。

すると神さまは、その都度モーセを説得されるのです。その際、神さまが最も強調されたことは何だと思われますか?それは、神さまが常にモーセと共にいて下さるという約束の言葉です。

結局、モーセは神さまの説得を受け入れてその大役を担うのですが、その生き様について、聖書は、「信仰によって、モーセは...目に見えない方を見ているようにして、耐え忍んで...」(ヘブライ1127)と伝えています。

信仰とは、神さまのお約束の言葉に基づき、神が共におられることを信じて生き抜くことなのです。

「神は言われた。『わたしは必ずあなたと共にいる。』」

(出エジプト記312