今週のメッセージ 2004.3.7

日曜日(休日)について

「あなたは...エジプトの王のもとに行って彼に言いなさい。『ヘブライ人の神、主がわたしたちに出現されました。どうか、今、三日の道のりを荒れ野に行かせて、わたしたちの神、主に犠牲をささげさせてください。』」(旧約聖書・出エジプト記3:18)

 

昔、イスラエルの民がモーセに率いられてエジプトを脱出したきっかけとなったことばです。この中で「主に犠牲をささげさせて」云々とあるのは、主(神)に礼拝をささげることを意味するものです。来る日も来る日も苛酷な強制労働に服していたイスラエルの民について、神がモーセに、彼らが礼拝をささげることの許可をエジプト王に取り付けるようにと命じておられることは興味深いことです。

エーリッヒ・フロムという人が、その著書『生きること』の中でユダヤ人のシャバト(安息日)について、二千年間のディアスポラの生活の中で生命の源泉であったと指摘しています。彼ら(ユダヤ人)は四散し無力となり、しばしば蔑まれながら、シャバトを守る時に、誇りと尊厳を取り戻した、というのです。シャバトは、一切の労働を休んで神に礼拝をささげる日です。その日は単に労働を休んで休息を取る日ではなく、万物の創造主にしていのちの源なる主(神)と向かい合うことによって、人間が十全に自分自身になる日だとフロムは言っています。他方、現代人の日曜日について、娯楽の日であり、消費の日であり、自己から逃避する日だと指摘します。

日曜日、最寄の教会に出かけ、礼拝をささげてみませんか?あなたの人生に新しい展開が始まること請け合いです。