今週のメッセージ 2004.3.28

命を贖う代価

昨年、外科手術を受けるに先立って、その為の準備として自分の血液を1回につき400ミリリットルずつ、3回に渡って計1200ミリリットルを貯血しました。その折、あらためて血液の重要さを実感した次第でした。からだ中の機能に問題がなくても、血液が不足すると死に至るのです。従って、手術の際の出血に備えて血液を準備するわけですが、輸血の際の感染症のトラブルを避ける為に、最近では予め自己血の貯血を行うのが通常のようです。

ところで、キリスト教の救いには、主イエス・キリストの十字架の血が深く関わっています。キリストが十字架で流された血こそ、わたしたちの命を滅びから贖うと聖書は告げます。

その根底には、以下のことばが原理としてあるのです。

「生き物の命は血の中にあるからである。わたしが血をあなたたちに与えたのは、祭壇の上であなたたちの命の贖いの儀式をするためである。血はその中の命によって贖いをするのである。」(旧約聖書・レビ記1711

また、併せて次のようなことばも根底にあります。

「神に対して、人は兄弟をも贖いえない。神に身代金を払うことはできない。魂を贖う値は高く、とこしえに、払い終えることはない。」

(旧約聖書・詩編498~9

その罪の故に滅ぶ以外に道がなかったわたしたちです。人は誰一人、自身の力で命を贖うことはできないからです。しかし、神の独り子なるイエス・キリストが、十字架の死を以ってわたしたちの命を滅びの死から贖って下さったのです。故に聖書は宣言するのです、「御子イエスの血によってあらゆる罪から清められます」(新約聖書・?ヨハネ17、と。