今週のメッセージ 2004.6.6

続・聖霊なる神の降臨記念日

先週は、キリスト教会の三大祝祭日の一つである「ペンテコステ」の日(5/30)でしたので、それに因み「聖霊なる神の降臨記念日」と題して記しました。

ペンテコステは、日本語では「聖霊降臨日」と呼ばれたりしますが、これは訳語というよりもその意義を表しているものといえるでしょう。

その意義の別なとらえ方として「キリスト教会の誕生日」と表現されることもあります。

聖霊のお働きは実に多彩ですが、その中心的なものとして、わたしたちにイエスはキリスト(救い主)であることを悟らせ、かつそれを“良きニュース”(福音)として他者に伝えさせる(証しさせる)働きがあります。実際、あの最初のペンテコステの日に、聖霊を受けたキリストの使徒たちは、敢然とイエスがキリスト(救い主)であることを世界に向かって伝え始めたのです(使徒言行録232,36)。キリストの教会の本質は、“イエスをキリストと信じ告白する者たちの集まり”であり、彼らの宣教活動を通じて教会に加わる者たちが生まれていったのです。故に、ペンテコステは“キリスト教会の誕生日”とも呼ばれるわけです。

して見ると、キリスト教会の起源は神によると言わねばなりません。この世に種々様々の組織体があります。そしてそれらのほとんど全部は、人間によって始められたものです。しかし、キリスト教会は違います。聖霊なる神が降臨されることなしには“イエスをキリスト”と信じ告白する者たちは生まれませんでした。また、イエスの十字架の死と三日目の復活が起こったからこそ、“イエスをキリスト”と告白する確かな根拠が与えられたのです。そして、これらはすべて人間業ではなく神に因る御業なのです。