今週のメッセージ 2004.7.18

死者の復活

わたしたちの教会の会員で満81歳になるご婦人が去る10日、静かに主の御許に召されていきました。最後の12年間はガンとの闘いでした。先ず直腸ガン、次いで胃ガン、そしてこの世を去る原因となったのは十二指腸ガンでした。

その12年間の内の最後の11年間は、わたしたちの教会に来会され、やがて洗礼を受けてクリスチャンとして歩まれた教会生活の期間でもありました。

相次いでガンに見舞われたわけですから、落ち込んで、わが身と人生を嘆き悲しみ、呪いながらの日々であっても不思議がないような境遇であったにもかかわらず、非常に明るく前向きに歩み通された方でした。主イエス・キリストとの出会いが、その方をそのように生かしたのです。旧約聖書・詩篇23:4「たといわたしは死の陰の谷を歩むとも、わざわいを恐れません。あなたがわたしと共におられるからです」のみ言葉が姉を最後まで支えました。

自宅での前夜式、教会での葬式の後、遺体は火葬されました。骨上げの時、遺骨を目の当りにしながら、そしてそれが納められた骨壷を見ながら、人は思うでしょう。「死者はどんなふうに復活するのか、どんな体で来るのか」(?コリント15:35)と。

聖書は告げます、「蒔かれるときは朽ちるものでも、朽ちないものに復活し、蒔かれるときは卑しいものでも、輝かしいものに復活し、蒔かれるときは弱いものでも、力強いものに復活するのです。つまり、自然の命の体が蒔かれて、霊の体が復活するのです。自然の命の体があるのですから、霊の体もあるわけです」(同42-44節)と。