今週のメッセージ 2004.8.15

わたしたちの真の敵

暦の上では立秋を過ぎたとは言え、日中はまだまだ暑さが続いています。

夏と言うと、判で押したように話題となるのが “幽霊とかお化けの類”のいわゆる怪談話。現代人は、一方ではそれらを非科学的迷信として斥けながら、他方では面白半分に話題にしたりします。

話しは変わりますが、20世紀、オックスフォード大学とケンブリッジ大学で英文学を講じてきた学者でC.S.ルイスという人がいます。彼の著作は、生前はもとより死後も多くの人に読まれ、親しまれています。その中の1冊に『悪魔の手紙』というのがあり、その序文に以下のようなことが記されています。

悪魔に関して人間は二つの誤謬におちいる可能性がある。その二つは同じ誤りであり、しかも相反するものでもある。すなわち、そのひとつは悪魔の存在を信じないことであり、他はこれを信じて、過度の、そして不健全な興味を覚えることである。悪魔どもはこの二つを同じくらい喜ぶ。すなわち唯物主義者と魔法使とを同じように喜んで歓迎する。(ルイス:悪魔の手紙、新教出版社)

他方、聖書に次のようなみことばがあります。

「悪魔の策略に対抗して立つことができるように、神の武具を身に着けなさい。わたしたちの戦いは、血肉を相手にするものではなく、支配と権威、暗闇の世界の支配者、天にいる悪の諸霊を相手にするものなのです。」(新約聖書・エフェソ6:1112

 この記述のあとに続いて「神の武具」について記されています。「真理」「正義」「平和の福音を告げる準備」「信仰」「救い」「霊の剣、すなわち神の言葉」「祈り」がそれらです。