今週のメッセージ 2004.8.22

神の賞を得る人生

目下、アテネでオリンピックが開催中です。連日、その模様がテレビ等を通じて報道されています。

関心の的はやはりメダル、取り分け金メダルの獲得です。既に3回連続の偉業を成し遂げた柔道選手や、一人で2個も獲得している水泳選手、3度目の挑戦でやっと手中に収めることができた女子柔道選手等々。しかし他方では、大いに期待されながら、敗北を喫してしまった選手たちがいて、まさに悲喜交々です。

優勝した選手のインタビューのコメントや、その選手にまつわるエピソードを聞いていると、各選手が、メダル獲得に向かって目標を定め、血の滲むような努力・精進を重ねた結果であることを知らされます。

ところで、新約聖書中にある使徒パウロの手紙の中に次のような1節があります。

「兄弟たち、わたし自身は既に捕らえたとは思っていません。なすべきことはただ一つ、後ろのものを忘れ、前のものに全身を向けつつ、神がキリスト・イエスによって上へ召して、お与えになる賞を得るために、目標を目指してひたすら走ることです。」(フィリップ3:13、14)

人生は死を以って終わるものではありません。死を越えたその向うにおいて神が賞を与えて下さるのです。オリンピックの金メダルの栄冠は、一人の選手しか獲得できません。しかし、神が与えて下さる賞は、信仰によって歩み通した者すべてに与えられます。

 信仰によって生きるとは、主イエスを信じ、その御言葉に従って生きることです。そこにこそ、的を射た人生、永遠の命を生きる人生、死の向うで神より賞を与えられる人生があるのです。