今週のメッセージ 2004.10.10

「この世と来るべき世での命」

「信心のために自分を鍛えなさい。体の鍛錬も多少は役に立ちますが、信心は、この世と来るべき世での命を約束するので、すべての点で益となるからです。」(新約聖書・?テモテへの手紙4:7b、8)

 

異常だったこの夏の暑さもどこへやら、すっかり秋らしくなりました。「秋」と言えば、昔から“食欲の秋”“スポーツの秋”などと言われ、体の充実を図る時節です。明日が“体育の日”と定められているのもそうしたことと関係しているのでしょう。

そもそも“体育の日”は1966年に設けられた国民の休日で、国民がスポーツを通じて明るく健康な生活を営むことが出来るようにというのがその趣旨です。1964年に開催された東京オリンピックの開会式の日を記念しているため当初は1010日、即ち今日がその日でした。しかし、2001年の祝日法の改正により10月の第2月曜日となったため、本年は明日がその日に当たります。

ところで、決して“体育の日”を云々するわけではありませんが、聖書の中に冒頭に記したことばがあります。「体の鍛錬も多少は役に立ちますが、信心は、この世と来るべき世での命を約束するので、すべての点で益となる」と言うのです。「この世と来るべき世での命」とは、この世での命と来るべき世での命の二種類の命があると言うのではありません。文法的には「この世」と「来るべき世」の両方が一つの「命」にかかっています。つまり、死の淵を超えてこの世から来るべき世へと連なる命です。救い主イエス・キリストに対する信心は、この命を約束してくれています。故に、聖書は「信心のために自分を鍛えなさい」と勧めているのです。