今週のメッセージ 2004.10.17

狭き門より入れ

「狭い門から入りなさい。滅びに通じる門は広く、その道も広々として、そこから入る者が多い。しかし、命に通じる門はなんと狭く、その道も細いことか。それを見いだす者は少ない。」(新約聖書・マタイ71314

先日、聞くとはなしに聞いていたら、テレビに出演しているゲストの方が、保険の勧誘の話しで面白いことを言っていました。残念ながらその全体は把握できなかったのですが、イギリス人、アメリカ人、ドイツ人等がそれぞれ国民性を表わす勧誘の仕方をするのです。それに対し日本人は、“みなさんこれにお入りになります”が最も効果的だと言うのです。思わずうまいことを言うなと感心しました。

確かに日本人は、他の人はどうかを気にします。そして人数の多さに対してある種の信仰を持っていて、正しいとか勝れているとかの判断材料にします。しかし、冒頭のことばは、人の多さは全く当てにならないことを示唆しています。

新共同訳聖書ですと、関連個所としてルカ13:24とあり、そこには、「狭い戸口から入るように努めなさい」とあります。家の主人が戸を締めてしまわないうちに入りなさいというのです。これは主イエス・キリストが語られた譬話なのですが、「主人」とは主イエスご自身のことなのです。

従って、ここでの「狭さ」は、募集人員に対して多くの応募者があり狭き門というのではありません。「命に通じる門」には主イエス・キリストという狭さが伴っていると言うのです。このお方に拠らずしては救いに至ることは出来ないからです。

「わたしは道であり、真理であり、命である。わたしを通らなければ、だれも父のもとに行くことができない。」(新約聖書・ヨハネ146