今週のメッセージ 2004.10.24

ここに救いがある!

台風23号が各地に被害の爪あとを残して去って行きました。と思ったら早や24号が発生したとのこと、今年は既に10回も台風が日本列島を襲いました。数の多さは例年の4倍以上とか。原因としては地球の温暖化が関係しているのではと考えられています。

最近、自然界にしても世界にしてもおかしくなってきています。水が、空気が、食べ物が汚れてきています。地球上の緑もどんどん少なくなっています。他方では、世界中には人類を何度も滅ぼすほどの核兵器が蓄えられています。人類と地球の未来に危機感を抱かざるを得ない状況になって来ています。

どの辺から人類はこうした方向へ進み始めたのでしょうか。

近代の始まりといわれるルネッサンスにそのルーツを見い出すことが出来ると思われます。中世の暗黒と束縛から人間を解放したといわれるルネッサンス。一般的には文芸復興などといわれますが、文芸だけに留まらず、まさに人間そのものを解放・再生したといっても過言ではありません。

その思想の中核はいわゆるヒューマニズムで、以来、人間の自由が尊重され、人間中心のものの見方、考え方が支配的となりました。そうした中で勢い人間が過信され、他方、神に対する畏敬が薄れていきました。

確かに科学技術の進歩発展の中で生活は便利になりましたが、反面、そのために支払うことを余儀なくされた代償も大きいことがわかってきました。今後、人はどこに生きる拠り所を得、何に未来の希望を求めればよいのでしょう。冒頭のタイトルは、そうした祈りと願いのもとに目下開催中の当方の秋の特別集会です。

「わたしに立ち帰れ、わたしはあなたを贖った。」(イザヤ44:22)