今週のメッセージ 2004.10.31

宗教改革記念日

今日は宗教改革記念日です。マルチン・ルターが、ウィッテンベルク城教会の扉に九十五箇条の質問状を貼り付けたのが1517年の今日でした。それが契機となってプロテスタント教会が誕生したため、今日はプロテスタント教会の誕生日ともいわれます。

発端は、ローマのサン・ピエトロ大聖堂の建築資金のために免罪符が売られていたことにあります。“お金がチャリンと音を立てて箱の中に落ちる時、煉獄で苦しんでいる魂がたちまち天国に上げられる”との宣伝文句と共に免罪符が売られていたのです。

ルターは聖書に照らし、異議を唱えたのが質問状の意図でした。人間の救いは、そのような善行、功徳の類では決して得られないからです。

例えば、聖書に次のように記されています。

「人は律法の実行ではなく、ただイエス・キリストへの信仰によって義とされると知って、わたしたちはキリスト・イエスを信じました。これは、律法の実行ではなく、キリストへの信仰によって義としていただくためでした。」(新約聖書・ガラテヤ2:16)

さらにキリストについては、

「罪と何のかかわりもない方を、神はわたしたちのために罪となさいました。わたしたちはその方によって神の義を得ることができたのです。」

(新約聖書・?コリント5:21)

キリストの十字架の死は、わたしたちを罪と死の滅びから贖い出す為の死、すなわち贖罪死でした。わたしたちはただ、このキリストを救い主として信じるならば救われるのです。人間の救いというものを、この聖書の福音の真理の原点に立ち返らせたのが宗教改革だったのです。