今週のメッセージ 2004.11.17

健全な成長

  明日15日は“七五三”の祝いの日。今日辺りは晴れがましく着飾った親子が宮参りをし、千歳飴を買い、記念写真を撮る光景が、あちこちで見受けられることと思います。

“七五三”は、言うまでもなく子どもの成長過程でのひとつの節目として、今後の無事と健やかな成長を願い、土地の氏神などに参拝する昔からの風習です。3歳の男児と女児、5歳の男児、そして7歳の女児がその節目となるようです。子の親として、子どもの健やかな成長を願わない親はいません。

ところで、健やかな成長とは、どのような成長を意味しているのでしょう。

新約聖書の中に次のような1節があります。

「イエスはますます知恵が加わり、背たけも伸び、そして神と人から愛された。」(ルカによる福音書2:52)

これは、主イエスが12歳の頃のことを記している記事の中にある1節です。ここに、健やかな成長とは、どのような成長を意味しているかが示されています。

即ち、まず個体としては「背たけも伸び」が表わしている身体的成長と、「知恵が加わり」が示している精神的・霊的成長です。

それと共に、人間はその語が示唆するように人と人との間柄関係、即ち、関わりの中で生きる存在である故に、“上なる神”そして“横なる他者”と良い関わりを築くべきことが「神と人から愛された」という言葉を以って示されています。そして、これらの成長の要素の中で、いちばん大事で、しかし見逃されているのが、神との関わりではないでしょうか。