今週のメッセージ 2004.11.28

本の中の本、本の代表

「聖書」を日本語では“聖なる書”と表現していますが、英語では“ザ・バイブル”と呼びます。“バイブル”は新約聖書の言語であるギリシャ語の“ビブリオン”から来ている語で、“ビブリオン”とは“本”を意味しています。従って、“バイブル”という呼び名そのものが、聖書は“本の中の本”、“本の代表”であることを示唆しています。

日本聖書協会の資料に拠ると、世界の聖書翻訳言語数は2,355言語(2003年度)だそうです。また、日本における2003年度の聖書頒布数は400万冊を突破したとのことです。まさにベストセラーです。

聖書をホテル、旅館、病院、刑務所等に贈呈し、また兵士(自衛官)、警察官、学生・生徒、ナース等に配布する働きを国際的に展開している国際ギデオン協会という団体があります。日本には1950年に東京に支部が創設されましたが、以来、日本国際ギデオン協会が贈呈してきた聖書の総数は2,800万冊を越えているそうです。

これらの数字は他の書物の追随を許さない圧倒的な数字です。この秘密はどこにあるのでしょう。それを解く鍵は、聖書自身が自らの素性を語っている以下の言葉にあります。

「聖書はすべて神の霊の導きの下に書かれ、人を教え、戒め、誤りを正し、義に導く訓練をするうえに有益です。」(新約聖書・?テモテ3:16)

教会暦では本日は待降節第一主日と呼ばれ、新しい一年のめぐりがスタートしています。私事になりますが、この日が一年かけて聖書全巻を通読するスタートの日です。他のいかなる書物を読むよりも先ず聖書を読まなければ、というのがわたくしのモットーです。“ザ・バイブル”、“本といえば聖書!”なのですから。