今週のメッセージ 2004.12.5

クリスマス・シーズンを迎えて

本年も12月となりました。教会暦では待降節第二週となり、クリスマス・クランツの第2本目のキャンドルにも火がともりました。クリスマスが日一日と近づいてきます。

教会学校の子ども達に、“クリスマスは何の日!”と聞くならば、“イエスさまのお誕生日!”と元気のよい答えが返ってきます。

クリスマスは確かにイエスさまのお誕生をお祝いする日です。ChristmasChrist(キリスト)のmass(祭り)を意味する語です。しかし、わたしたちの誕生祝いとはだいぶ趣を異にしています。

わたしたちの誕生祝いは、通常、生まれた1年後から早速祝われます。そして、恵まれた人はこの地上を去る時まで毎年祝われます。死後は、特別な人でない限り、誕生を祝われることはありません。それに対して、イエス・キリストの御降誕は、死後だいぶ経ってから祝われるようになったのです。

主イエス・キリストに関わることで最初に祝われるようになったのは“復活”です。現在でも毎年春に“イースター”として祝われます。また“イースター”も単なる蘇生の祝いではありません。“十字架の死”からの甦りを喜びお祝いするのです。なぜなら、主イエスの十字架の死は、わたしたちの身代わりとなってわたしたちの罪を負い、わたしたちの滅びの死を担う死だったからです。従って、復活は、負われたわたしたちの罪と死に勝利された証しとなったのです。

このような死を死なれ、そして甦られたお方だからこそ、後にその御降誕も祝われるようになったという次第なのです。本年のクリスマスがあなたにとって真のクリスマスとならんことを心より祈っています。