今週のメッセージ 2005.1.23

評価や報いの時節に際して

 

先日の20日は大寒でした。今、一年中でいちばん寒い時期を過ごしています。しかし、冬来りなば春遠からじ、です。もうすぐ春です。

春といえば、学校、会社、企業等で評価や報いが気になる時節でもあります。

新約聖書の福音書に主イエスの譬話を通して三種類の評価と報いが出てきます。

一つ目は、主人が僕たちにそれぞれの力に応じ異なった額(タラントン)を託します。僕たちはそれを元手に商売をして稼ぎを上げます。元手が違うので稼ぎも異なるのですが、それぞれの力に応じた業績として帰って来た主人は同じ評価と報いをそれぞれに与えました。

二つ目は、主人が同じ額(ムナ)を僕たちに託し商売を命じます。その結果、同じ額を預けられたにもかかわらず稼ぎの結果にはバラつきが出ました。帰った主人は、上げた業績に応じた評価と報いを与えました。

三つ目は、ぶどう園で働いた労働者に対する主人の賃金の支払いの話です。雇われた時刻が、明け方、午前九時、十二時、午後三時、五時とまちまちだった労働者達に対し、主人は全員に等しく1デナリオンを支払ったというのです。

最初のものは言わば絶対評価、二番目は相対評価、そして三番目は業績で報いを加減するわけにはいかない、例えば1日の生活に必要なものに関わる報い、と言えるでしょう。

天の神さまは、この三種類を総合的に用いて完璧に評価し、報いて下さる方なのです。他人の評価や自己評価もさることながら、この神さまの評価基準に焦点を合わせて生きて行くことこそ大切なのです。