今週野メッセージ 2005.4.3

復活から一週間後

キリストの復活を記念するイースターからちょうど一週間が経ちましたが、聖書の中にもキリストの復活からちょうど一週間経った日のことが記されています。

復活の主イエスが、最初に弟子たちのところに甦りの姿を現されたのは、『ヨハネによる福音書』によると、「週の初めの日」、即ち日曜日の夕方でした。その時、トマスという弟子はその場にいなかったため、あとで弟子仲間から主の復活のことを聞かされると、そんなことはとても信じられないと言い張ったのです。

それから一週間して同じく「週の初めの日」(日曜日)に、こんどはトマスも一緒にいるところへ再び復活の主が姿を現されたのです。その折、主がトマスに語りかけたのが以下の言葉です。

「あなたの指をここに当てて、わたしの手を見なさい。また、あなたの手を伸ばし、わたしのわき腹に入れなさい。信じない者ではなく、信じる者になりなさい。」(新約聖書・ヨハネによる福音書20:27)

それはあたかも、一週間前、トマスが主の復活のことを信じられないと言い張ったその場所に、主が居合わせて一部始終を聞いておられたかの如き主の語りかけでした。さらに、再びの出現は、あたかもそういうトマスの為の出現であるかの如き言葉でした。

それによりトマスは、「わたしの主、わたしの神よ」(同28節)と信仰を告白したのでした。

このように、今でもわたしたちが教会で聖書のメッセージに聴いている時、また、個人で聖書を読んでいる時、聖霊なる神さまのお働きを通して、まさにこの自分に語りかけられる主の御声を聴くことが出来るのです。