今週のメッセージ 2005.4.10

聖書が書かれた目的

「これらのことが書かれたのは、あなたがたが、イエスは神の子メシアであると信じるためであり、また、信じてイエスの名により命を受けるためである。」(新約聖書・ヨハネによる福音書20:31)

先週はキリストの復活から1週間後に起ったトマスという弟子のことについて記しました。最初に復活されたイエスが弟子たちの前にお姿を現された時、その場に居合わせなかったトマスは、「あの方の手に釘の跡を見、この指を釘跡に入れてみなければ、また、この手をわき腹に入れてみなければ、わたしは決して信じない」と言い張りました(同上25節)。しかし、それからちょうど一週間後、今度はトマスも居合わせた弟子たちのところに、復活の主が再びお姿を現されたのです。するとトマスは、即座に「わたしの主、わたしの神よ」(同上28節)と告白、イエスが神の御子、救い主であるとの信仰を言い表しました。

冒頭の聖句は、その記事の直後に記されている『ヨハネによる福音書』の著者が記している執筆目的です。

一つ前にある『ルカによる福音書』にも著者による執筆目的が記されています。こちらの方はテオフィロという人物に献げる“献呈の辞”になっていますが、その趣旨は、お聞きになっている主イエスの教えが「確実なものであることを、よくわかっていただきたい」(1:4)、とあります。

キリストの復活は人間の頭では信じられないような出来事です。しかし、事実起ったのです。その目撃証人たちがいたのです。彼らは生命を賭してその事実を証言すると共に記録にも残しました。主イエス・キリストの十字架の死(3/20メッセージ参照)からの復活は、信じる者に永遠の命の救いをもたらすのです!その時、あなたの人生が変わります!