今週のメッセージ 2005.6.26

イエス・キリストの御名によって

 

「わたしたちがまるで自分の力や信心によって、この人を歩かせたかのように、なぜ、わたしたちを見つめるのですか。......あなたがたの見て知っているこの人を、イエスの名が強くしました。それは、その名を信じる信仰によるものです。」(新約聖書・使徒言行録3:12、16)

 

冒頭の聖句は、主イエス・キリストが十字架の死と三日目の復活を以って救い主としての御業を成し遂げられた後、昇天され、父なる神の右に着座されてまだ間もない頃のこと、エルサレム神殿の“美しい門”のところで物乞いをしながら生活の糧を得ていた「生まれながら足の不自由な男」を、使徒ペトロが癒した奇跡を背景に語られたペトロの説教の中の言葉です。

ペトロは言っています。あたかもわたしたちが自分の力や信心によってこの男を癒したかのように、なぜ、わたしたちを見つめるのか。この男を癒したのは「イエスの名」、「その名を信じる信仰」によるのだ、と。

聖書において、「名」、取り分け「神(主)の名」は、単なる名称や他と区別するためのしるし・記号といったものと全く異なっています。それは神(主)ご自身です。使徒言行録にあっては、「イエスの名」は昇天・着座された主イエス・キリストの地上出張所、降臨された聖霊が働かれる拠点、ともいえます。

故に、クリスチャンが主イエスの御名によって祈るのも、その御名の持つ重み、深みを信じる故のことなのです。

あなたも主イエスの御名を信じ、その御名によって祈る生活を始めてみませんか。生ける神の恵みを体験する生活が始まります。