今週のメッセージ 2005.10.9

この町には、わたしの民が大勢いる

表題は、使徒パウロが第2次伝道旅行の際、ギリシャのコリントで聞いた神の御声です。

パウロの伝道旅行については、新約聖書の中の使徒言行録が詳しく伝えています。パウロは3回にわたって伝道旅行を敢行しましたが、第2回目はキリストの福音がアジアの領域を出てヨーロッパに伝えられた点が画期的なことでした。

ところでコリントの町は、ギリシャ本土とペロポネソス半島を結ぶ地峡に位置していた為、陸路は南北交通の要所でした。また、東にケンクレア、西にレカイオンという二つの海港を有し、東はローマへ、西はアジアへと開かれ、東西貿易の中継地でもありました。故に、商業都市として非常に繁栄していた町でした。加えて、東西のさまざまな神々が混在していた町でもありました。そうした町には、往々にして道徳的退廃が付きものでしたが、コリントの町も例外ではありませんでした。「コリント風にふるまう」とは“不品行な行いをする”ことを意味し、「コリント男」は“売春婦買いをする”、「コリント女」は“売春婦”といった実に不名誉な代名詞となっていたほどです。

そんなコリントでパウロはキリストの福音を伝える為苦闘していたのですが、ある夜、幻の中で神は彼に語りかけられたのでした。

「恐れるな。語り続けよ。黙っているな。わたしがあなたと共にいる。...この町には、わたしの民が大勢いるからだ。」(使徒言行録18:9)

わたしたちの教会では、この国にも神の民が大勢いることを信じ、今週の土曜日の翌日曜日の2日間、3回の特別集会を開きます。別ページの案内をご覧の上、ご是非来会下さい。お待ちしております。