今週野メッセージ 2005.11.20

信仰と言葉

 

ロシアの劇作家チェーホフの言葉に、「優しい言葉で相手を征服できぬような人は、いかつい言葉でも征服できない」というのがあります。

主イエスという方は、まさに“優しい言葉”で征服していかれた方であり、また征服しておられる方だと言えます。

主イエスが持っておられるその言葉の力について聖書は以下のように語っています。

イエスがこれらの言葉を語り終えられると、群衆はその教えに非常に驚いた。 彼らの律法学者のようにではなく、権威ある者としてお教えになったからである。(新約聖書・マタイ7:28,29)

ある時、カファルナウムという所で、ローマ人の百人隊長が、病気で寝込んでいた自分の僕の癒しを主イエスに求めたことがありました。その時、百人隊長の家に出向こうとされた主イエスに、彼は、次のように言ったのです。

ただ、お言葉を下さい。そうすれば僕はなおります。

(同8:8、口語訳)

軍隊生活を経験していた彼は、上官の命令の言葉の持つ力を知っていました。

それを聞かれた主イエスは感心して言われたのです、イスラエルの中でさえ、わたしはこれほどの信仰を見たことがない、と。

信仰とは、主イエスの言葉に神の権威を認め、それを信じる信仰に立って生きていくことなのです。

実に、信仰は聞くことにより、しかも、キリストの言葉を聞くことによって始まるのです。(新約聖書・ローマ10:17)