今週野メッセージ 2005.12.4 あなたたちもぶどう園に行きなさい表題「あなたたちもぶどう園に行きなさい」は、主イエスがお語りになった譬話の中に繰り返されていることばです。その譬話とは『ぶどう園の主人と労働者』(マタイ20:1~16)の譬といわれるものです。 ぶどうが収穫の時期を迎えて多忙な時、主人は労働者を雇いに夜明けから出かけます。主人は夜明けを皮切りに9時、12時、3時、5時と何度も足を運び、労働者を雇ったのです。そしてその都度かけた招きの声が、「あなたたちもわたしのぶどう園に行きなさい」(4,7節)でした。 ここでおやっ、と思います。夜明けそして9時の雇い入れはわかります。大目に見て12時も半日仕事ということで理解したとしても、3時、まして5時となってからの雇い入れは合点がいきません。お話しの中では6時に仕事が終わったようですから、5時では1時間しか働かなかったことになります。そんなふうに人を雇うでしょうか? おまけに支払われた賃金は、夜明けから夕暮れまでめいっぱい働いた者も、たったの1時間しか働かなかった者も同額(1デナリオン)だったというのです。 実際の話と考えると、以上のようにおかしなことになります。しかし、これは譬話です。そしておかしいと感じるところにむしろ譬のポイントがあるのです。 主人は天の神さまです。神は頻繁に出かけて行かれ、人生において、自分の主人も見い出せず、何をしたらよいのかもわからず、空しく立ち尽くしている者にお声をかけられるのです。「あなたもぶどう園に行きなさい」。1デナリは、時間の長短に関係なく、どの人にも平等に与えられる救いです。あなたもぶどう園に行ってみませんか? |
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