今週のメッセージ 2006.1.1

好点より要点に打て

 

囲碁には全くの門外漢ですが、標記の「好点より要点に打て」とは囲碁の世界の一つの原則のようです。局面において、一見好ましく見える場所ではなく、肝要な場所に石を下ろせ、ということだそうです。

故三浦綾子氏の夫三浦光世氏は、これを聖書の読み方に適用し、自分に好ましい所、都合の良い所だけを読もうとするのではなく、全体を満遍なく通読し、好点でなく要点を把握するようにと勧めています。

新約聖書の中に次のような聖句があります。

「生まれたばかりの乳飲み子のように、混じりけのない霊の乳を慕い求めなさい。これを飲んで成長し、救われるようになるためです。」(?ペトロ2:2)

「霊の乳」は他の訳(新改訳)では「みことばの乳」とも訳され、霊とみことばとは密接な関わりを持っています。主イエスは、「わたしがあなたがたに話した言葉は霊であり、命である」(ヨハネ6:63)と言われました。

アダムとエバは、好点を選んだばかりにサタンの誘いに乗り、禁を犯してしまいました(創世記3:6)。他方、主イエスは、荒れ野の試練の際、聖書のみことばにより、要点を押さえてサタンの誘惑を斥けました(マタイ4:1〜11)。

聖書こそ、人生の要点を教えてくれる神のことばです。「生まれたばかりの乳飲み子のように」、「霊の乳」である聖書の「みことばの乳」をひた向きに飲んで生活を始める時、わたしたちの生活は一変し、神の祝福豊かなものになるに違いありません。

一年の計は元旦にあり。この新年を聖書に親しむ年としてみませんか!