今週野メッセージ 2006.2.5 

「鬼は内、福は外、富は内」

 

「鬼は外、福は内」は聞いたことがあるけれども...?と表題を見て訝しく思われた方もおありでしょう。昨日は立春、その前日は節分でした。確かに節分の豆まきの掛け声は「鬼は外、福は内」が定番のようですが、表題のような掛け声も実際にあるようです。大名九鬼家の掛け声が実は「鬼は内、福は外、富は内」なのだそうです。

九鬼家はその名に「鬼」が入っている関係上「鬼は外」を避けて「鬼は内」としたのでしょう。その流れから次は「福は外」とせざるを得なかった。しかし、それで終わってしまっては元も子もないので「富は内」を加えたのではと勝手に推測しています。しかし、そこに見事に本音が表れていると言えるのではないでしょうか。思わず笑ってしまいます。

ところで、主イエスは有名な“山上の垂訓”の中で、「あなたがたは、神と富とに兼ね仕えることはできない」(マタイ6:24)と断言しています。故に、「天に、宝をたくわえなさい」(同20節)と教え、「あなたの宝のあるところには、心もある」(同21節)と言われています。

金銭がらみの不祥事が、毎日のように報道されています。

聖書の中に以下のような言葉もあります。

「金持ちになろうとする者は、誘惑、罠、無分別で有害なさまざまの欲望に陥ります。その欲望が、人を滅亡と破滅に陥れます。金銭の欲は、すべての悪の根です。」(?テモテ6:9,10)

地上で、生身の体を以って生きる以上、お金は必要で、なければ困ります。しかし問題は、人生において誰に仕えるか、心をどこに置くか、です。主イエスは、神に仕え、神のおられる天をあなたの心の置き所とせよと言われるのです。