今週のメッセージ 2006.3.19

知らずに拝んでいるもの

 

「アテネの皆さん、あらゆる点においてあなたがたが信仰にあつい方であることを、わたしは認めます。道を歩きながら、あなたがたの拝むいろいろなものを見ていると、『知られざる神に』と刻まれている祭壇さえ見つけたからです。それで、あなたがたが知らずに拝んでいるもの、それをわたしはお知らせしましょう。」(新約聖書・使徒言行録17:22,23)

これは新約聖書・使徒言行録に出て来る使徒パウロのことばです。彼は、第2次伝道旅行でアテネを訪れた際、あまりの偶像の多さに驚くと共に、『知られざる神に』と刻まれた祭壇があるのに目をつけ、アテネの人々に語りかけているのです。アテネの人々は、思いつく限りの神々の祭壇をつくり、神々を祀っていたわけですが、まだ祀り残している神があるのではと心配し、『知られざる神に』の祭壇を設けたのです。

「あなたがたが知らずに拝んでいるもの、それをわたしはお知らせしましょう」と切り出し、パウロは人間が真に神として礼拝すべき真の神を伝えたのです。

その神とは、天地万物の造り主なる方。この方は、人間が造った神殿などにはお住みにならない。また、何か不足でもあるかのように人間に仕えてもらう必要もない。さらに、この方を人間の技や考えで造った金・銀・石などの像と同じと見做してはいけない、と諭します。

そして、その間違いに気づいて正すと共に、神が遣わされた救い主にして裁き主なるイエス・キリスト信じ、受け入れるべきことを勧めるのです。

最後にパウロは、キリストの死からの復活こそ、キリストが神の御子、わたしたちの救い主であられることの確証だと語るのです。この方こそ、真に拝まれるべき唯一のお方です!