今週のメッセージ 2006.4.9

魔女の知らなかった魔法の掟

 

先週、遅まきながら映画館に行き、話題の『ナルニア国物語(ライオンと魔女)』を観てきました。C.S.ルイスのあのファンタジックな作品の映画化は、コンピューター・グラフィックの手法が駆使出来るようになった、まさに現代ならでは、と思わされました。 登場するほとんどのキャラクターはCGキャラクターとか。5年前では不可能だったそうです。

原題「ライオンと魔女と衣装ダンス」が示唆しているように、登場する四人の兄妹たちが衣装ダンスに入って行くことからナルニア国の話しが展開されます。物語の内容にまでは紙面の都合上、とても触れられませんので割愛しますが、心に残ったのは、死から甦ったアスラン(ライオン)が語る次の言葉です。

“あの女(魔女)は、なんの裏切りもおかさない者が進んでいけにえになって、裏切者のかわりに殺された時、おきての石板はくだけ、死はふりだしにもどってしまうという、古いさだめを知らなかった。”

話しが急に変わって恐縮ですが、キリスト教会では今日から「受難週」と呼ばれる特別な期間に入っています。十字架に架かられる救い主イエス・キリストの最後の一週間を記念するものです。木曜日の夕、イエスは弟子たちと最後の晩餐をお取りになり、翌金曜日に十字架にお付きになります。しかし、それから三日目の朝、死の墓から復活されるのです。従って、次の日曜日は復活祭(イースター)になるわけです。

上述のアスランの言葉は、まさに十字架と復活のキリストに重なります。

キリストは言われます、「わたしは復活であり、命である。わたしを信じる者は、死んでも生きる。」(新約聖書・ヨハネ11:25)

この折、最寄のキリスト教会にお出かけになられることをお勧めします。