今週のメッセージ 2006.4.23

復活からちょうど一週間後の出来事

 

先週は、キリストの復活を記念するイースター(復活祭)でした。従って本日は、それからちょうど一週間後にあたります。聖書の中にも、キリストの復活からちょうど一週間経った日のことが記されています。

それは『ヨハネによる福音書』の20:19〜29に出ています。

一週間前、キリストが復活され、そのお姿を弟子たちの前に現された時、トマスという弟子は一緒にいなかったのです。仲間達からキリストの復活を知らされた時、彼は、「あの方の手に釘の跡を見、この指を釘跡に入れて見なければ、また、この手をそのわき腹に入れて見なければ、わたしは決して信じない」(25節)と言い放ちました。

しかし、それからちょうど一週間後の「週の初めの日」(日曜日)、復活のキリストが弟子たちのところに再び訪れたのです。すると、トマスは自分の手で確かめることもせず、復活のキリストを信じる者に変えられたのです。その折、キリストがトマスに語られた有名な言葉が、「わたしを見たから信じたのか。見ないのに信じる人は、幸いである」(29節)です。

この出来事を記したこの記事は、幾つかのことをわたしたちに教え、また示唆しています。先ずは、「見ないのに信じる」ことの大切さです。この『ヨハネによる福音書』は、1世紀の終わり頃、即ち、キリストの出来事の目撃証人たちが次第にこの世を去り、世代が代わりつつある時期に記されたことを考え合わせると、意味深い語りかけを覚えます。また、「週の初めの日」(日曜日)が、キリストの復活された日であり、かつ復活のキリストとの再会の日であることが示唆されています。さらにまた、信仰の仲間たちと「一緒にいる」ことの大切さ等も示しています。この故に、日曜日、一緒に集まって礼拝することはとても意義深いことなのです。