k今週のメッセージ 2006.5.7

十字架の死からの復活

 

「あなたの指をここに当てて、わたしの手を見なさい。また、あなたの手を伸ばし、わたしのわき腹に入れなさい。信じない者ではなく、信じる者になりなさい。」(ヨハネによる福音書21:27)

この言葉は、2週間前の『復活からちょうど一週間後の出来事』と題したメッセージで取り上げたトマスという弟子に、復活の主が語りかけられた言葉です。主の復活を信じられずにいたトマスに向かって、釘の打ち込まれた掌の釘跡、槍が突き込まれたわき腹の槍跡を示しながら、復活の主は語りかけられたのです。

ところで、主イエスの復活は、単に死から復活したというだけのものではありません。掌またわき腹に傷跡を持った主イエスの復活です。つまり十字架の死からの復活なのです。

その十字架の死については、弟子の一人であったペトロは次のように記しています。

「そして、十字架にかかって、自らその身にわたしたちの罪を担ってくださいました。わたしたちが、罪に対して死んで、義によって生きるようになるためです。そのお受けになった傷によって、あなたがたはいやされました。」(第2ペトロ2:24)

主イエスの十字架の死は、わたしたちが罪赦され、罪の報いとしての滅びの死から甦ることが出来るという救いの道を開いたのです。

聖書に、「罪が支払う報酬は死です」(ローマ6:23)とあり、また、「人間にはただ一度死ぬことと、その後に裁きを受けることが定まっている...」(ヘブライ9:27)とありますが、十字架の死を死なれたキリストの復活は、わたしたちの為にこの死と裁きを超える道を開いたのです!