今週のメッセージ 2006.5.21

永遠の命に至る朽ちない食物のために

 

クリスチャンを対象とした『信徒の友』という月刊誌があります。その今月号(5月)の“羊の声”というコラムに、仙台にお住いで喫茶店を経営しておられる長尾道子さんというクリスチャンの方の文章が載っていました。

その喫茶店は、もともとはその方のお父様が経営されていたのですが、16年前に亡くなられた為、娘の長尾さんが経営を引き継がれたのです。

喫茶店のお仕事そのものはとてもお好きだそうですが、日々の生活の中で何か大切な忘れ物をしているようなもどかしさがあったとか。

そんなことから求道生活を始められ、7年前に洗礼を受けられたのです。その結果、はっきりわかったことがあると言われるのです。それは、“神さまは人間を、礼拝するようにつくられたこと”、また、“わたしの心の飢えと渇きは、神さまによってしか満たされないということ”、だそうです。

お店が電力ビルの地階にあるそうで、日曜日には、そのビルにある電力ホールで必ず催し物があるため、ちょっとした書き入れ時になるのですが、お店はお休みにし、教会での礼拝生活を第一にしておられるとのことです。それは、聖書のお言葉に、「まず神の国と神の義を求めなさい。そうすれば、これらのものは、すべて添えて与えられるであろう」(新約聖書・マタイ6:33)とのお言葉に従ってのことだそうです。

主イエスはいわれます、「朽ちる食物のためではなく、永遠の命に至る朽ちない食物のために働くがよい」(新約聖書・ヨハネ6:27)、と。

書き入れ時の日曜日を逃す手はない、と考えられる向きも多いわけですが、「人はパンだけで生きるものではなく、神の口から出る一つ一つの言で生きるもの」(新約聖書・マタイ4:4)なのです。