今週のメッセージ 2006.6.4

ペンテコステ(聖霊降臨日)

 

クリスマスにはツリーやクランツ等の飾り付けがあります。イースターの時はお花やイースター・エッグ等があります。しかし、本日のペンテコステには、クリスマス、イースターとならぶキリスト教会の三大祝祭日にもかかわらず、これといった一般的に知られている飾り付け的なものはありません。せめて週報用紙だけでもと、わたしたちの教会では、クリスマス、イースターと同様、その祝祭日に因んだ特別用紙を用いています。

ペンテコステは聖霊降臨日とも呼ばれ、十字架の死の後三日目に復活され、昇天されたキリストに代わり、聖霊なる神が地上に降臨された記念日です。

この聖霊降臨によりキリストの弟子たちは驚異的に変わったのです。

それ以前は、キリストが事前に三度にもわたり、ご自身の十字架の死と三日目の復活を予告されていたのですが、実際にその段になると彼らは戸惑い、恐れ、混乱をきたしたのでした。ペトロという弟子は、キリストとの関わりを否定さえしたのです。また、復活の知らせを「たわ言」のように思い、復活の主と出会った折には「亡霊」だと恐れおののいたのです。

しかし、復活の出来事からちょうど五十日目、降臨された聖霊に満たされた弟子たちは、大きく変えられたのです。かつて主イエスが語られたお言葉、担われた御業、特に十字架の死と三日目の復活について正しい悟りが与えられたのです。そして、迫害をも恐れずに、このイエスを神の御子、救い主として世界に向かって宣べ伝え始めたのです。その結果、今や世界中にキリスト教会は生まれ、至る所にクリスチャンが存在するようになっています。

聖霊は御言葉を悟らせ、かつそれを宣べ伝える力を与えて下さるのです。