今週のメッセージ 2006.6.18

神の裁きの時の到来を信じて生きる

 

時代の寵児ともてはやされ、先の選挙に立候補した際には、当時の自民党幹事長T氏は、“わたしの息子です”とまで持ち上げて応援演説。しかし今や、そのH氏は粉飾決算疑惑等で逮捕され、被告として裁判を待つ身となっています。

その被告が指南役として仰いでいたMファンドのM氏も、最近インサイダー取引疑惑等で逮捕され、目下拘置所暮らしの身となっています。そしてなんと、日銀総裁の立場にあるF氏が、そのFファンドに投資していたことが問題となり、このところ新聞・テレビを賑わしています。

社会的にある種の思い責任を負い、故に言葉と行動にも国民の信頼を裏切ってはならない立場の人たちの、その言葉と行動における不真実さ、そしてそのケースの多さは、目を覆わんばかりです。

こうしたことを連日のように聞かされていると、この世には正義も真実もないのだと諦め、これが世の中の現実ならば、自分も適当に生きてやろうとの風潮を助長しかねません。

しかし、待って下さい。終わりの時に、公平厳正にすべてを裁かれる神がおられます。新約聖書の『ルカによる福音書』18章に主イエスが語られた「『やもめと裁判官』のたとえ」があります。その中に登場する不正な裁判官は最初、一人のやもめの訴えを取り上げようとはしませんでした。しかし、やもめがひっきりなしに訴えたため、ついに重い腰をあげるのです。そして主イエスは、以下のように言われるのです。

「まして神は、昼も夜も叫び求めている選ばれた人たちのために裁きを行わずに、彼らをいつまでもほうっておかれることがあろうか。言っておくが、神は速やかに裁いてくださる。」(18:7,8a)