今週のメッセージ 2006.7.23

主イエスに賞賛された信仰

 

新約聖書の福音書の中に、主イエスにその信仰を賞賛されたローマの百人隊長のことが記されています。

当時、イスラエルはローマ帝国の支配下にあり、ローマの軍隊が駐屯していました。そのローマ隊の百人隊長で、非常にイスラエルの民に対して好意的で、会堂を建てるなどで尽力していた人がいました。ある時、この百人隊長が重んじていた部下が病気で瀕死の床にあったのです。隊長はなんとか部下を助けたいと主イエスに頼んだのです。

主イエスはその頼みをうけて隊長の家に出かけるのですが、途中、隊長から遣わされた者が託されたメッセージを主イエスに伝えたのです。そのメッセージとは、わざわざご足労いただくには及びません。自分はあなたをお迎えする資格はない者であり、お会いすることさえはばかられる者です。ただお言葉を下さい。そうすれば部下は治ります。自分も軍隊の中で権威の下に置かれ、また部下もおり、「行け」と命じれば行きますし、「来い」といえば来ます。また「これをせよ」と言えば、その通りにします。ですからお言葉を賜るだけで結構です、というものでした。

それを聞かれた主イエスは感心され、そして言われたのです、「イスラエルの中でさえ、わたしはこれほどの信仰を見たことがない」と。(マタイ8:10、ルカ7:9)

このことからわたしたちは信仰というものの本質を知ることができます。信仰は闇雲に思い込むことではありません。神の言葉を聞いて、それに信を置いて生きることです。

「実に、信仰は聞くことにより、しかも、キリストの言葉を聞くことによって始まるのです。」(新約聖書・ローマ10:17)