今週のメッセージ 2006.8.13

 

悔い改めを求める神

 

ダビデは、前王サウルがその罪の故に王座から退けられた結果、王座に着いた人物です。しかし彼もサウルに劣らない大罪を犯した王でした。

それは、忠義な部下ウリヤという人の妻バト・シェバと不倫を犯し、しかもその罪の隠ぺい工作の故にさらに罪の上塗りをしたことです。ダビデがバト・シェバと不倫の関係を結んだ結果、彼女は身ごもります。ダビデはそれを覆い隠そうとしてウリヤを戦場から呼び戻し、家に帰ってくつろぐようにと勧めます。しかし、忠義なウリヤは、軍司令官をはじめ主君の家臣たちが野営しているのに、どうして自分だけがそのようなことを、と言って家には帰りませんでした。

最初の工作に失敗したダビデは、ウリヤを戦場に返すに際し、軍司令官宛の書状を託すのです。しかし、その中には、ウリヤを最も戦いの激しい最前線に出して戦死させよ、と指示されていました。

その結果、ウリヤは戦死を遂げてしまいます。そして夫の喪が明けると、ダビデは彼女を王宮に召し入れ、妻とするのです。やがて彼女に男の子が生まれました。しかし、傍目には合法的に生まれたように見えました。

しかし、神の目を逃れることは出来ませんでした。神から遣わされた預言者ナタンにより、その隠された罪が暴かれるのです。しかし、ダビデの偉かった点は、自分の罪を素直に認め、神の前に悔い改めたことでした。下記の言葉は、その時のダビデが詠ったものです。

罪を犯すことはいけないことですが、それを悔い改めないことはもっといけないことなのです。

「神の求めるいけにえは打ち砕かれた霊。打ち砕かれ悔いる心を、神よ、あなたは侮られません。」(旧約聖書・詩編51:18,19)