今週のメッセージ 2006.11.19

永遠の命

 

「わたしの父の御心は、子を見て信じる者が皆永遠の命を得ることであり、わたしがその人を終わりの日に復活させることだからである。」

(新約聖書・ヨハネによる福音書6:40)

「わたし」とは主イエス・キリスト御自身のことです。従って「わたしの父」とは“天の父なる神”を指しています。

ところで、「命」と聞くと、通常は“肉体的命”を考えます。そして、この命の有無は、脳死判定を別にして、通常は、心臓の拍動(循環器系統)、自発呼吸(呼吸器系統)、瞳孔散大(神経系統)の三点で判定されます。呼吸が止まり、脈拍もなく、瞳孔が開いたままの状態になった時、“御臨終です”ということになるわけです。

しかし、「永遠の命」は、そのような方法では有無を判定できない命です。同じ新約聖書の『?テモテへの手紙』4:8に、「体の鍛錬も多少は役に立ちますが、信心は、この世と来るべき世での命を約束するので、すべての点で益となるからです」という言葉があります。「永遠の命」とは、この世だけでなく、来るべき世にも連なる命なのです。そしてその命は、「子を見て信じる」、即ち、主イエスを救い主として信じることにより、その人のうちに芽生え、その芽生えた命は(肉体的)死を超えて来るべき世に連なり、「終わりの日に復活」を以って開花・結実に至るのです。

わたしたちは、この世にあって肉体的命の健康を求めて体を鍛錬したりします。しかし、どんなに鍛錬しても、すべての人にとって死の訪れは不可避的です。故に、体の鍛錬も結構なことなのですが、それ以上に「信心」即ち「信仰」を大切に考えなさいと言うわけです。なぜなら、主イエス・キリストに対する信仰は、わたしたちに永遠の命をもたらすからです。