今週のメッセージ 2006.12.24

暗闇に、死の陰の地に住む者に光が!

 

「暗闇に住む民は大きな光を見、死の陰の地に住む者に光が射し込んだ。」(新約聖書・マタイ4:16)

クリスマスおめでとうございます。

しかし、国の内外を見渡すと、アメリカのイラク政策はデッドロックに乗り上げ、北朝鮮の核問題や拉致問題は埒が明かず、高齢少子化問題、年金の危うさ、いじめ問題、また自然界では地球温暖化による異常気象、生態系の変化等々枚挙に暇がなく、将来に明るい見通しを持つのはますます難しくなっている感があります。

ところで、キリストがお生まれになった頃のユダヤも困難な状況に取り巻かれていました。

冒頭の聖句は、キリストが救い主としてのお働きを開始された頃の様子を伝えるものです。当時ユダヤはローマ帝国の属国と化していました。北部のガリラヤ地方は、過去にアッシリヤ帝国やバビロニヤ帝国の侵略の際入り口となったために異邦人化の趣が色濃くなり、「異邦人のガリラヤ」と呼ばれていたほどです。

そんなガリラヤのカファルナウムを拠点に、主イエスは救い主のお働きを開始されたのです。聖なるメシアが、「異邦人のガリラヤ」で活動されることなどユダヤ人には考えられない場所でした。まさに、「暗闇に住む民は大きな光を見、死の陰の地に住む者に光が射し込んだ」出来事だったのです。ここに約束に真実な神、いかなる困難、絶望状態をも超えて御業を展開される神を知らされます。

その神は今も完成・成就に向かって着実に御業を進めておられます!暗闇に、死の陰の地に住む者に光を射し込ませる方がおられるのです!