今週のメッセージ 2007.1.7

新年の門出に際して

 

旧約聖書の中にヨシュアという人物が登場しています。彼は、イスラエルの民のエジプトを脱出と、40年の荒れ野の旅においてリーダーシップを取ったモーセという人物の後継者です。

40年の荒れ野の旅も終わり間近となり、約束の地カナンを目前にしてモーセはこの世を去り、代わってヨシュアがバトンを受け継ぎ、イスラエルの民を統率してカナンの地に入って行くこととなったのです。

彼には心配と恐れがあったに違いありません。12部族からなる大勢の民を統率しなければなりません。果たして自分にそのような大役が果たせるだろうか?さらに、カナンの地には先住民族がいます。これから展開されるであろう先住民族との何度もの戦いを勝ち抜いて、果たしてカナンの地を占領することが出来るだろうか?

そんな心配と恐れの虜になっているヨシュアを神は励まされたのです。

わたしは、強く雄々しくあれ。うろたえてはならない。おののいてはならない。あなたがどこに行ってもあなたの神、主は共にいる。」

(ヨシュア記1:9)

主の励ましには、二つのことが伴っています。

ひとつは、「あなたがどこに行っても...共にいる」という約束です。

もうひとつは、「律法をすべて忠実に守り、右にも左にもそれてはならない」(同7節)という命令です。

この新しい年、わたしたちは未知の地に踏み出しました。さまざまな不安や恐れを乗り越えて「強く雄々しく」生きられる為に、共にいて下さる主を信じ、その恵みに応えるべく、主の律法に従って歩むことが大切なのだと示唆されているのです。