今週のメッセージ 2007.3.18

彼岸(ひがん)と此岸(しがん)

 

今年は今日の日曜日が彼岸の入り、土曜日が彼岸の明けで、お彼岸の期間が週とぴったり重なっています。お彼岸の期間は、春分の日あるいは秋分の日を中日として、その前後の各三日間を合わせた7日間をいいます。今年の春の彼岸はちょうどその期間が週と重なっているわけです。

ところで、お彼岸と春分の日・秋分の日はどういう関係があるのでしょうか。それはこういうことのようです。春分の日・秋分の日共に昼と夜の長さが同じ、そして太陽は真東から昇り、真西に沈みます。そしていわゆる極楽浄土が西方の遥かかなたにある(故に西方浄土ともいう)と考えられていることから、その日、遥か西方の極楽浄土に想いを馳せたのが「お彼岸」の始まりということだそうです。

仏教はインドを発祥の地とし、中国を経て日本に伝来したといわれます。しかし、インドや中国にはお彼岸のような行事は見当たらないとのことで、どうやらこれは日本独特のもののようです。

ところで、新約聖書に次のようなイエス・キリストの御言葉があります。

「あなたがたは、この世ではなやみがある。しかし、勇気を出しなさい。わたしはすでに世に勝っている。」(ヨハネによる福音書16:33b)

「この世」すなわち“此岸”では悩みや苦しみと無縁で生きることはできません。そして挙句の果てに死が待ち受けています。

しかし、イエス・キリストは、あの十字架でわたしたちの罪とそれがもたらすさまざまな悲惨そして滅びの死を身代わりとなって負って下さいました。そして三日目の朝、その死の墓から復活され、わたしたちの罪と死に対する勝利を明らかにされ、永遠のいのちと“彼岸”での復活の道を開いて下さったのです。ハレルヤ!