今週のメッセージ 2007.4.1

パッション・ウィーク(受難週)

 

今日からキリスト教会では“パッション・ウィーク”と呼ばれる特別な期間に入っています。“パッション”(passion)とは、「激しい感情、激情、恋の情熱」などを意味する英語ですが、さらには「苦痛、受苦」そして「キリストの(十字架の)苦難」をも意味します。

ここまで申し上げると、もう3年ほど前になりますが、話題を呼んだ映画『パッション』を思い出された向きもおありでしょう。そうです、メル・ギブソンが12年の歳月と27億円の私費を投じて製作したといわれるあの映画です。イエス・キリストの十字架の苦難が観衆の目を覆わせるほどの激しさで描かれていました。というわけで、“パッション・ウィーク”とは、キリストの十字架の出来事を記念する「受難週」のことです。

今週の木曜日は、キリストが十字架に架かられる前日、弟子たちと最後の晩餐をお取りになったことを記念する日です。そして翌金曜日は十字架に架かられたことを記念する「受難日」です。さらに次週の日曜日は、キリストが墓の中から甦られたことを記念する“イースター”(復活祭)です。

聖書に、「罪の支払う報酬は死です」(ローマ623とあります。神の前に罪人(つみびと)であるわたしたちは死を免れ得ません。しかし神は、イエス・キリストを救い主としてお遣わし下さり、十字架の死を以ってわたしたちの罪の赦しの道を開いて下さいました。同じく聖書に、「血を流すことなしには罪の赦しはありえない」(ヘブライ922とあり、また、「血はその中の命によって贖いをするのです」(レビ記1711とあります。十字架で流された「御子イエスの血によってあらゆる罪からきよめられます」(?ヨハネ17という救いの御業が成就した特別な週――パッション・ウィーク――をわたしたちは今週迎えました!