今週のメッセージ 2007.4.22

トマスを信じる者へと変えたのは...

新約聖書の『ヨハネによる福音書』20章に、キリストの12弟子のひとりトマスという人物が登場しています。復活のキリストが弟子たちの前に最初に姿を現された時、トマスはその場に居合わせませんでした。あとで仲間たちから、そのことを知らされると、彼は、「あの方の手に釘の跡を見、この指を釘跡に入れてみなければ、また、この手をそのわき腹に入れてみなければ、わたしは決して信じない」(20:25と言い放ちました。

それからちょうど一週間後、今度はトマスも居合わせているところに再度復活の主が現れたのです。主イエスは挨拶の後、いきなりトマスに向かって言われたのです。「あなたの指をここに当てて、わたしの手を見なさい。また、あなたの手を伸ばし、わたしのわき腹に入れなさい。信じない者ではなく、信じる者になりなさい」(同27節)と。

その途端、トマスは主に向かって言ったのです、「わたしの主、わたしの神よ」(28節)。これはトマスがイエスを神と信じた瞬間であり、その信仰告白でした。

何がトマスを「信じない者」から「信じる者」へと変えたのでしょう。彼は主イエスの手の釘跡、わき腹の槍後に手を差し込んで確かめたわけではありませんでした。ではなぜ?それは、トマスが仲間に向かって「この指を入れてみなければ...」と言い放ったその場に、主はおられなかったはずなのに、あたかもおられて一部始終を聞いておられたようにトマスに話しかけられたからです。彼はイエスが神であられることを悟ったのです。

現代にあっても、聖書に聴き、祈りを通して神に語りかけ、神との交わりを持って行く時、神が個人的に自分と関わって下さっていることを体験することが出来ます。あなたもぜひ試してみては...。