今週のメッセージ 2007.5.13

「母の日」に因んで

 

今日は「母の日」。日ごろのお母さんの愛の労苦に感謝してプレゼントを贈ったり、またそれをうれしく受け取ったりの光景があちこちに展開されていることでしょう。しかし他方では、こどもの養育や教育環境には問題が山積している今日でもあります。

去る5/10付けの『朝日』に、“ヤンキー先生”で知られる義家弘介氏の記事が載っていました。氏がその前日に国会で行なった講演での強調点を紹介するものです。

氏は、携帯が普及し、ネットへの接続サービスが始まった1999年を「日本が連綿と守ってきた教育の形が崩壊した年」と指摘すると共に、「子どもが携帯を手にする前、0歳から10歳くらいまでに、道徳心をたたき込まなくてはならない。それ以後は、どんな道徳の教えも意味をなさない」と断言したとありました。

携帯の普及、取り分けネットへの接続サービスの開始と教育崩壊との関連については異論もあろうかと思いますが、「0歳から10歳くらいまでに、道徳心を...」には賛成です。

そこで氏は、具体策として幼児から小学校低学年までの間の道徳教育を強調すると共に、道徳の「教科化」の必要性を訴えたとのことです。

しかし、もう一押しが必要です。それは神を畏れ敬う心を涵養することです。道徳心の土台として“神に対する畏敬”、つまり信仰心、宗教が必要不可欠です。故人となられた三浦綾子氏も宗教を「教(おしえ)の宗(もと)」と位置づけていました。旧約聖書の箴言の書に次のような言葉があります。

「主を畏れることは知恵の初め。」(箴言1:7a