今週のメッセージ 2007.7.29

あらゆるものがキリストのもとに一つに

 

「時が満ちるに及んで、救いの業が完成され、あらゆるものが、頭であるキリストのもとに一つにまとめられるのです。」

(エフェソの信徒への手紙1:10)

現代は、かつてなかったほどに神と人の間の、人と人との間の、そして人と自然との間の亀裂の溝が深まっています。

キリスト者は、冒頭の御言葉に基づき、神の時が満ちる時、あらゆるものがキリストのもとに一つにまとめられる救いの業の完成の約束を信じ見据えながら、祈りつつその実現の為に努め励んでいます。

そうした中で、ローマ教皇ベネディクト16世が、カトリック教会だけが唯一正統なキリスト教会と表現した文書の公表を承認したことが報道されました。加えて、特にプロテスタント教会は真の意味で教会とは呼べないとのことです(7/28「キリスト新聞」)。

筆者は日本の地方都市の小さなプロテスタント教会で奉仕する無名の牧師に過ぎません。しかし、キリスト教会であるならば当然共有すべき基本信条を踏まえながら、カトリックとプロテスタントの共同訳を公用聖書として使用し、「わたしはこの岩の上にわたしの教会を建てる」(マタイ16:18)の主の御言葉に基づき、教会建設のささやかな一端を教会員と共に担わせていただいている者です。上記聖句の中の「この岩の上に」はわたしたちの教会の本年の標語ともなっております。また個人的にはオリエンス宗教研究所発行の『福音宣教』を購読させていただいたりしております。

異にする点があるとしても、共有している点を拠点としながら、キリスト教会全体として、「あらゆるものがキリストのもとに一つに」なることを共通目標として共に励むべきだと考えています。