今週のメッセージ 2007.9.30

キリストを信じる

 

新約聖書の中に、「キリストと結ばれる人はだれでも、新しく創造された者なのです。古いものは過ぎ去り、新しいものが生じた。」(?コリント5:17)とあります。

しかし現実には、同じ過ちを性懲りもなく繰り返してしまうどうしようもない罪人の自分がいます。

宗教改革の中心的存在として知られる人物にマルチン・ルターがいます。あのような偉業を成し遂げた人物だから清く立派な人物だったのだろうと一般的には思われるかも知れませんが、その実、自己の罪の問題と格闘して生きた人でした。

罪の問題で苦悩していた人がルターに手紙を出しました。するとルターから返事が来ました。そこには次のように書かれていました。

「キリストを、それも十字架につけられたキリストを知るように努めなさい。キリストに向かって歌い、こう言いなさい。主イエスさま、あなたはわたしの義です。わたしはあなたの罪です。あなたは、わたしのものであったものを、ご自分のものとされました。あなたは、あなたのものであったものを、わたしに下さいました。わたしがそうでなかったわたしになるために、あなたは、そうでなかったあなたになられました」。

冒頭の御言葉のあとの方に次のような言葉があります。

「罪となんのかかわりもない方を、神はわたしたちのために罪となさいました。わたしたちはその方によって神の義を得ることができたのです。」

(新約聖書・?コリントの信徒への手紙5:21)

キリストを信じるとは、このキリストを信じ、このキリストによる「罪の赦し」を信じて生きて行くことなのです。