今週のメッセージ 2007.10.14

永遠の命

 

「永遠の命」とは、救い主イエス・キリストの救いを表す言葉です。

『ヨハネによる福音書』の中に次のような言葉が出て来ます。

「わたしの言葉を聞いて、わたしをお遣わしになった方を信じる者は、永遠の命を得、また、裁かれることなく、死から命へと移っている。」

(ヨハネによる福音書5:24)

「永遠の命」は、時間的にいつまでも続く命という命ではありません。原語であるギリシャ語の命を表す語には、命の長さや量を表す「ビオス」という語と、命の質を表す「ゾーエー」と言う語があり、「永遠の命」には「ゾーエー」が用いられています。「永遠の命」を噛み砕いて言い換えるならば“(肉体的死を超えて)来るべき世に連なる命”です。主イエスの言葉を聞いて、主イエスを救い主として遣わされた神を信じるなら、永遠の命を得るというのです。この命は肉体的死を超えて来るべき世に連なる命、「死から命へと移っている」命なのです。信じたその時から与えられ、来るべき日に「からだの甦り」(先週のテーマ)を以って結実するのです。

上記の言葉に次のような言葉が続いています。

「驚いてはならない。時が来ると、墓の中にいる者は皆、人の子の声を聞き、善を行なった者は復活して命を受けるために、悪を行なった者は復活して裁きを受けるために出て来るのだ。」(同28,29節)

肉体的死が最終ではありません。その向こうに神の裁きの場に立つための復活の時があるのです。その時の復活が裁きを受けて永遠の刑罰にいたるものではなく、永遠の命の結実に至る復活である為に、主イエスの言葉に聞き、神を信じて「永遠の命」を得、「死から命へと移って」生きる者となりなさいと聖書は勧めているのです。