今週のメッセージ 2007.11.25

天の国の鍵

 

わたしはあなたに天の国の鍵を授ける。あなたが地上でつなぐことは、天上でもつながれる。あなたが地上で解くことは、天上でも解かれる。」(新約聖書・マタイによる福音書16:19)

 

教会の暦では本日が今年度の最後の主日(日曜日)です。次週は待降節入りとなり、新しいめぐりの始まりとなります。

そこで、過ぎ去ろうとしているひとめぐりを振り返ると共に、一週間後に迫った新しいめぐりを迎えるに当っての縁(よすが)となればと願いつつ記すことにします。

冒頭の聖句は、ある時主イエスが弟子たちの代表格ペトロに向かって語られた御言葉です。「天の国の鍵」について語られています。その鍵は、「あなたが地上でつなぐことは、天上でもつながれる。あなたが地上で解くことは、天上でも解かれる」鍵とされています。

この鍵は何を意味しているかというと、“罪赦されて天国へ入ることが出来るか否かを判定する”鍵ということです。

キリストの教会は、キリストとその福音を伝える業を通して、その魂が、罪赦されて天国へ入ることが出来るか否かを決定付ける鍵を行使しているのです。反対にそれを受ける魂の立場に立てば、そのメッセージを受け入れるか拒むかは天国への道の開閉を決めるということになるのです。

過ぎ去ろうとしているひとめぐりの間、主から託された福音のあかしの務めを一生懸命担ってきただろうか、またそれを聞かれた立場の方は、語られたそのメッセージにどのように応答してきただろうか、と自問し、新しいひとめぐりに向かって豊かな祝福に与る備えとなればと願います。