今週のメッセージ 2007.12.9

だから、目を覚ましていなさい!

 

旧約聖書の中心は、やがて救い主が来臨されるという約束です。

紀元前2000年頃の人物で、やがてイスラエル民族の父祖となるアブラハムに対し、神は、あなたは祝福の源となる、地上のすべての氏族はあなたによって祝福に入る、と約束されました(創世記12:1〜3)。それは、後にイスラエルに誕生された救い主イエス・キリストのより成就しました。

紀元前13世紀頃の人物モーセは、「あなたの神、主はあなたの中から、あなたの同胞の中から、わたしのような預言者を立てられる」(申命記18:15)と予告、それはイエス・キリストにより実現しました。

紀元前1000年頃活躍したダビデの時代に、預言者ナタンはダビデ王に向かって、「あなたが生涯を終え、先祖と共に眠る時、あなたの身から出る子孫に跡を継がせ、その王国を揺るぎないものとする」(?サムエル7:12)と預言しました。その成就者こそ王にして主なるイエス・キリストなのです。

紀元前8世紀後半活躍した預言者イザヤは、その書の53章において、「彼の受けた傷によって、わたしたちはいやされた」(5節)と預言、後にキリストの十字架は見事にそれを実現成就しました。

新約聖書は、旧約聖書のこれらの約束が実現成就したことを証しします。そしてそれと共に、主イエス・キリストの再臨を約束し、その時は、最後の審判の時、新天新地の到来の時、救いと神の国の完成の時と予告しています。そしてその時に向かって目を覚まし、備えして生きよ、と勧めているのです。この待降節は、そのことに心を向けて過ごす時でもあるのです。

「だから、目を覚ましていなさい。いつの日、自分の主が帰ってこられるのか、あなたがたには分からないからである。」

(新約聖書・マタイ24:42)