今週のメッセージ 2007.12.16

石が叫び出す

 

わたしたちの浜松市から東方三つ目の市、掛川市に“小夜の中山夜泣き石”という伝説が伝えられています。それは次のようなお話です。

その昔、小夜の中山に住むお石という女が菊川の里へ働きに行っての帰り中山の丸石の松の根元でお腹が痛くなり、苦しんでいる所へ、轟業右衛門と云う者が通りかかり介抱していたが、お石が金を持っていることを知り殺して金を奪い逃げ去った。
 その時お石は懐妊していたので傷口より赤子が生れ、お石の魂魄がそばにあった丸石にのりうつり、夜毎に泣いた。里人はおそれ、誰と言うことはなく、その石を『夜泣き石』と言った。

生まれた赤子は近くの久延寺の和尚に飴で育てられ、立派な若者になったとのこと。久延寺の境内には『夜泣き石』が祭られ、その隣にある扇屋のお店では『子育て飴』が売られています。

ところで聖書には次のような聖句があります。

「イエスはお答えになった。『言っておくが、もしこの人たちが黙れば、石が叫びだす。』」(新約聖書・ルカによる福音書19:40)

これは主イエスが、旧約聖書のゼカリヤ書9:9に基づき、子ロバに乗ってエルサレムに入城されるという、メシアとしてのパフォーマンスをなさった時の御言葉です。敵対していたファリサイ派の人々が、パフォーマンスを盛り上げている弟子たちをたしなめるようイエスに促した折、主イエスが語られたものです。

“イエスこそキリスト(救い主)”との証しは、たとえ人々の口を封じても「石が叫び出す」ほどに主ご自身がわたしたちに知らしめることを切望しているメッセージです!今年もキクリスマスが近づいてきました!