今週のメッセージ 2007.12.23

言が肉となった!

 

「言は肉となって、わたしたちの間に宿られた。」(ヨハネ1:14a)

これは『ヨハネによる福音書』が伝える神の御子イエス・キリストの御降誕、すなわち最初のクリスマスです。

昨日(22日)は冬至でした。この日は太陽が南回帰線上を通過するため、北半球では正午における高度が最も低くなり、また一年中で昼間が最も短く、従って夜が最も長くなる日でした。昨日を境に、これからは次第に太陽の高度も上がり、昼間の長さも長くなっていきます。

この冬至近辺にクリスマスがやって来るのには、実はわけがあるのです。というのは、12月25日はもともとローマの冬至祭で、太陽の誕生を祝っていた日でした。しかしクリスチャンたちは、異教の祭りに対し、“義の太陽”としてのイエス・キリストの御降誕をお祝いする日としたのが12月25日のクリスマスというわけなのです。

クリスマスが“光”と関係しているということは興味深いことです。イエス・キリストご自身が、「わたしは世の光である。わたしに従う者は暗闇の中をあるかず、命の光を持つ。」(ヨハネ8:12)と自己宣言されています。そして冒頭の聖句の中の「言(ことば)」とは、人となられる前の、永遠の初めからおられたイエス・キリストです。従って、イエス・キリストは、神の言(ことば)が「肉となった」(人となった)お方というわけです。また、同福音書の3章16節に次のような御言葉があります。

「神は、その独り子をお与えになったほどに、世を愛された。独り子を信じる者が一人も滅びないで、永遠の命を得るためである。」

実にクリスマスは、御子イエス・キリストを通して語られている神からあなたへの愛と命の光のメッセージなのです。