今週のメッセージ 2008.3.23

キリスト教会の最古の祝日

 

イースター、おめでとうございます。

イースター(Easter)は英語の呼び名で、日本語では復活日、復活祭などと呼ばれます。これはゲルマンの春の女神〈Austro)に由来し、ローマ神話の暁の女神オーロラ(Aurora)にあたるようです。つまりクリスマスがローマの冬至祭をキリストのご降誕の祝いに変えたように、春の祭典をキリストの復活の祝いに変えたというのがその名称の由来と思われます。そこには、夜の闇を破って朝日が射し込むように、キリストの復活は、死の闇を破っていのちの光が射し込んで出来事という意味が込められているのです。

ところで、クリスマスとイースターとではどちらが先に祝われるようになったのでしょうか。それは当然時間的順序から言って降誕を祝うクリスマスが先で、復活を祝うイースターはあとと考えるのが普通でしょう。しかし実際はその逆で、イースターの方が先で、クリスマスがあとなのです。しかもイースターは標題にも掲げましたようにキリスト教会の最古の祝日なのです。その理由は、キリストの復活があってこそ、キリストのご降誕を祝う意義が生まれたからなのです。

新約聖書の中に、キリストが復活しなかったのなら、わたしたちの宣教は無駄であるし、あなたがたの信仰も無駄です」(?コリ15:14)とあり、「この世の生活でキリストに望みをかけているだけだとすれば、わたしたちはすべての人の中で最も惨めな者です」(同19節)とあります。しかし、「実際、キリストは死者の中から復活し、眠りについた人たちの初穂」(同20節)となられたのです!ご一緒に死の闇の中に命の光が射し込んだキリストの復活(イースター)をお祝いしましょう!