今週のメッセージ 2008.3.30

キリストの復活の事実

 

 先週はイエス・キリストの復活を記念するイースターでした。

キリストの復活の事実を証しするものとして、聖書は「空の墓」「復活されたキリストの顕現」の二つを提示しています。

「空の墓」については、弟子たちが遺体をこっそり盗み出したのだとか、敵対者たちが復活の捏造を防ぐために盗み出したのだとかの主張を以って復活の事実を否定する人たちがいます。

しかし、もし弟子たちがそうしたのだとしたら、復活が事実でないことをいちばんよく知っていたのは弟子たちということになります。だとしたら、虚偽の主張のために命をかけるでしょうか?ヨハネの兄弟ヤコブはそのために剣により切り殺されて殉教したのです(使徒12:2)。

また、反対に敵対者たちが遺体を盗み出したとするなら、弟子たちが復活を証しし始めた時、手中にある遺体の提示を以ってその証しを一蹴することができたはずです。しかし、それは出来ませんでした。

「復活のキリストの顕現」についても、復活を熱望していた弟子たちがそのあまりに幻影を見てそれを事実と錯覚したのだと主張する人たちがいます。しかし、第一コリント書の15章には、復活のキリストが、「五百人以上もの兄弟たちに同時に現れました。そのうちの何人かは既に眠りについたにしろ、大部分は今なお生き残っています」(6節)とあります。同じ幻影を一度に五百人以上もの人たちが同時に見ることは考えられません。また使徒パウロのコリントの教会に宛てたこの手紙の内容が事実でないとしたら、この文書は新約聖書には収められなかったはずです。

「しかし、実際、キリストは死者の中から復活し、眠りについた人たちの初穂となられました。」(?コリント15:20)