今週のメッセージ 2008.4.6

イエスがキリスト(救い主)であることの証拠

 

「すると、何人かの律法学者とファリサイ派の人々がイエスに、『先生、しるしを見せてください』と言った。イエスはお答えになった。『よこしまで神に背いた時代の者たちはしるしを欲しがるが、預言者ヨナのしるしのほかには、しるしは与えられない。つまり、ヨナが三日三晩、大魚の腹の中にいたように、人の子も三日三晩、大地の中にいることになる。』」

(新約聖書・マタイによる福音書12:38〜40)

のっけから少々長い引用文で始めてしまいましたが、これは敵対者たちが主イエスに対し、“キリスト(救い主)であることの証拠を示せ”と迫っているものです。それに対し主イエスは、その決定的証拠として「預言者ヨナのしるし」を提示されます

「預言者ヨナのしるし」とは、旧約聖書の『ヨナ書』で出て来る出来事――大魚に呑み込まれたヨナが、三日三晩その腹の中で過ごした後、吐き出されて生還する――を指しています。主イエスはそれを下敷きに、主ご自身の十字架の死と葬られた墓の中から三日目に復活されるという出来事こそ、キリスト(救い主)であることの決定的証拠であると宣言されているのです。

それはただ死から復活したというだけのものではありません。わたしたちのすべての罪とそれのもたらす滅びの死を身代わりとなって背負った死が十字架の死であり、復活は、負われたわたしたちの罪と死を完全に克服し、わたしたちの永遠の命を救いの道を開かれたことを証しする復活なのです。故に聖書は宣言して止まないのです、「ほかのだれによっても、救いは得られません。わたしたちが救われるべき名は、天下にこの名のほか、人間には与えられていないのです」(使徒言行録4:12)、と。